明星大学デザイン学部の初卒展に行ってきた(アクシスと活版ワークショップも)

2018年2月4日(日)

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今日のムサビ入試は視デと油絵学科の実技試験。一番実技受験者の多い日です。
3つ実技試験のアドバイスを書くならば、
●荷物はしっかりと結ぼう
●カルトン忘れずに
●問題文をちゃんと読もう。

かな。詳しくは明日。
みんな頑張ってね。


ビダモン2018は1回お休みして、昨日は


  • 多摩モノレールに乗って(モノレールってなんで気持ちが昂るんですかね)

明星大学さんに行ってきました。
明星大学日野キャンパスに来るのはこれで2回目。


明星大学さんを簡単に紹介すると。
昭和39年に児玉九十氏を初代学長として開学した明星大学は、理工学部からスタートし、現在は7学部11学科で構成されてます。
関東の人には、電車中吊り広告の「教育の明星大学」と言った方が通りがいいかもしれませんね。

はい。
あえて読み方にはふれませんでしたが、「みょうじょう」ではなく「めいせい」です。これがほんとにややこしくて・・・。
明星大学の学校法人明星学苑(めいせいがくえん)が運営する高校は、国分寺と府中の間にある明星中学高等学校
http://www.meisei.ac.jp/hs.html
もちろん読み方は「めいせい」です。

んで、学校法人明星学園さんが運営する井の頭公園にある高校は、明星学園中学校・高等学校
http://www.myojogakuen.ed.jp/
ドメインからわかるように、こちらは「みょうじょう」なんですよ。
手羽は広報時代に両方の学校へ何回か説明会で行ってますが、何度も何度も行く前に「今日行くのはめいせいだっけ、みょうじょうだっけ?」と確認してました(笑)


  • モノレールの駅名は「中央大学・明星大学駅」で、反対側には中央大学さんがあります。


  • 明星さんは山の上にあってもエスカレータがあるから好き。


  • キャンパスはこんな感じです。さすが総合大学!広い!


  • シェイクスピアホール。明星大さんはシェイクスピアのファースト・フォリオ(戯曲集初版本)のコレクションが世界で2番目に多いんです。ちなみにクリステイーズオークションでの1冊の落札値は約7億4千万円


  • 最近の講義室は廊下側がガラス張りってのが多いですね


  • 手羽の好きな場所。複雑な地形を生かした空間になってて、多分建築家は楽しく設計しただろうなあ、と


で、明星大学さんに何しに来たかというと、

デザイン学部の卒業研究報告展なのです。

明星大さんは昔から青梅キャンパスの日本文化学部に生活芸術学科があって、平成12年に「造形芸術学科」と学科名称変更し、平成17年に「造形芸術学部」になってます。
そして、平成26年、造形芸術学部が改組し、日野キャンパスにデザイン学部が生まれました。
つまり今年がデザイン学部になって初めての卒展ってことなんですね。
ちなみに同じ平成26年はタマビ統合デザイン学科、東北芸工のコミュニティデザイン学科・企画構想学科が生まれた年でもあり、美大としてひとつのターニングポイントの年と言えるかも。

デザイン学部と教育学・教員養成系の通信教育部、そして大学出版局とムサビとも関係する部分が多く、また、普通、美大だと中学・高校の教員免許しか取れないので、卒業後、明星大さんの通信教育で小学校教員免許取る人も多いです。(学生さんは覚えておくといいかも)


  • こちらが展示会場でデザイン学部の建物でもある32号館。って32?!


  • この展示台は卒展のために、ではなく通常授業用に作ったものだそう。


  • 学生さんによるプレゼンもやってた。

プレゼン発表者は全員スーツ姿で、3年の時から「プレゼンの時はスーツ」と指導されてるそう。
でも、卒展の時は普段の服でいいんじゃないかなあと思ったり。だって、会場にいる学生さんが全員スーツ姿で卒展ぽくないんだもん・・。

こちらは萩原修先生。
「東京のコミュニティデザインを得意とする美大教員」といえば、ムサビ視覚伝達デザイン学科の齋藤先生か萩原先生か、ってくらい。手羽ブログにも何度か登場されてます。
【ムサビにコミュニティデザインセンターをつくるなら】「まちを元気にする仕事-私が見つけたデザインの力-」に行ってきた
ちなみに萩原先生はムサビ視デ卒で、実はデザイン学部の教員はムサビ出身率が非常に高いんです。


2階へ。


  • 廊下にディスプレイがあるのはいいなあ


  • 1階とはガラっと雰囲気を変え、こちらは鉄管で構成されてました


  • 1階よりもプロダクトや模型が多め。

話しかけてきてくれた学生さんに「ところでなんで明星のデザイン学部に入ったの?」と聞くと、「私が昔から色が好きでナンタラカンタラ」とスラスラっと答えてくれた。でさらにいじわるに「だったら普通は美大を考えるんじゃない?」と聞くと「美大だとモノづくり優先なのでナンタラカンタラ」とまたしてもスラスラーと答えてくれた。
これは面接用にトレーニング受けてるな、と(笑)


  • おっ。


  • イームズチェアだ。こういう休憩スペースにさりげなく使うところがいい


そして3階へ。
こちらでは

造形芸術学部の展示をやってました。

先ほど「造形芸術学部がデザイン学部になって初の卒展」と書きましたが、造形芸術学部の学生さんが7人残ってたので、今年は「ほんとに最後の造形芸術学部卒展」でもあるんです。

デザイン学部より美大っぽい展示なので、手羽は落ち着きます(笑)

デザイン学部は展示フォーマットを統一し、「研究報告」が主体の卒展なので、手羽的にはちょっと物足りない感があるんだけど、「これまでの美大のデザイン系卒展ってデザインといいながら『作品』だった。これがデザインだというのを見せたかった」ということだそうです。

卒展のキャッチコピーも「問題を発見し分析し提案する」だし、SFCを落ちてデザイン学部に入った優秀な学生さんもいるそうで、ムサビ新学部の競合学部になりそうですね。最初の印象から手羽も「新学部の卒展も多分こんな感じになるんだろうなあ・・」と思いながら見てたくらいなんで。

さ、お腹も減ったし


  • 学食へ


  • 急ぐ人用のテーブル。これはいいアイデアだなあ


  • 唐揚&焼肉ランチが390円!安い!!しかもうまい!!


  • と思ったら、ムサビと同じシダックスさんだった。隣の学食はうまい

 
明星大学さんを堪能し、次に向かった先は

六本木のアクシスギャラリー。
西から東へ。

ムサビ工芸工業デザイン学科インダストリアルデザインコースの学外卒展をやってるんです。
あ、ちなみに一昨日スパイラルでやってるクラフトデザインコースの卒展を見てきました。ともに今日までやってるのでぜひ。

学内では駆け足でしか見れなかったから、「あ。こんないい作品もあったんだな」と再発見しまくり。

ちなみに地下では、

昭和女子大学 環境デザイン学科 プロダクトデザインコース 卒業制作展もやってます。

ここまできたらミッドタウンにも行かなくちゃ。

リエゾンセンターではJAGDAさん主催のJAGDA School 2018をやってた。
デザイナーさんによる事前予約制の学生ポートフォリオ講評会で、毎年すぐに定員に達するイベント。
「ムサビの学生さんもたくさん参加してますよ」と言われたけど、ほとんどは空デの学生さんだった。確かにこういうのにアンテナ張ってるのはいつも空デ生かもしれない。


で、手羽はデザインハブでやってる冬のワークショップに参加することに。

まんまるさんがやってる活版印刷ワークショップ。
ちょうど欠員が出たので手羽も1000円払ってやらせてもらったのです。


  • 老眼には活字拾いはつらい・・永遠の28歳だけど老眼なんです


  • 美大関係者ならこの印刷機は見たことがあると思うけど、この円盤部分がなんなのか、そしてこの形である必要があるのかずっと謎だったんです


  • これはインク台で、一回刷るごとに自動的に回転するんです。だから円じゃないといけなかったのか!!ガッテンガッテン!!

あっという間の1時間。
おっと、そうだ。

2月10日(土)開催の「ウレアを使って、Geometric Crystalをつくろう」はまだ定員に空きがあるのでまだ申し込めますよ。

え?で、なんの文字を刷ったかって?
もちろん

これに決まってますよ!!
綴りがあってるか不安だけど。ずっと秘密にしてたからほんとにこの文字を出していいのか今でも不安だけど。

いろんな紙で刷らしてもらって、

便箋にも。空押しもやらせてもらいました。
「この便箋で誰かに手紙書きたいな」と思うし、活字って次のコミュニケーションが発生する装置でもあるんだな、と。

以上、

早くミッドタウンのアイスリンクですべ・・・スケートしたいなあ、と思う手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。