【最後の学園祭】宝塚大学造形芸術学部 学園祭「宝翔祭2018」に行ってきた。その1

2018年10月7日(月)

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10月7日(日)朝6時半、手羽は

飛行機の中にいました。
朝1だとこんな豪華な朝食が出てくるのね。

伊丹空港に到着。
空港モノレールから阪急宝塚線川西能勢口駅まで約10分。そこから無料バスで5分。

そう。今回向かった先は・・・

宝塚大学宝塚キャンパス!!
つながりさえよければ20分ぐらいで空港から着いちゃう。
日本で一番空港に近い美大ですね。

あ、「宝塚大学?」と思った人は、

「宝塚造形芸術大学」のことです。2010年に「宝塚大学」に名称変更してるんです。
といっても、まだ正門にはでっかく「宝塚造形芸術大学」と書いてあったけど。

「づか芸」という呼び名も初耳だったけど。

ここで宝塚大学(宝塚造形芸術大学)について。
学校法人関西女子学園が運営する関西女子美術短期大学を前身にし、1987年に生まれた大学です。「芸術と科学技術の融合」を掲げ、いち早くIT・マルチメディアを取り入れた教育は先駆的な試みとして注目されました。2004年にはどの美大よりも先にデザイン経営修士(専門職)、MBAが取得可能な専門職大学院デザイン経営研究科を開設したくらい(2011年に廃止)
2007年には新宿キャンパスサテライトに東京メディア・コンテンツ学部(現・東京メディア芸術学部)を開設して、松本零士教授推しの広報をガンガンやってたのがこの頃。
2010年に看護学部を立ち上げ「宝塚大学」に名称変更されたり、「芸術と科学」「芸術と医療」「マンガとアニメ」「専門職大学院でMBA」という、美大の人間であれば「次の時代はこれしかないだろ」と感じるアイデアをすぐ実行される宝塚さんは羨ましくもありました。

でも受験生集めの苦戦が続き、2015年に次年度の造形芸術学部募集停止を発表します。
苦戦されてるのは聞いてましたが、突然飛び込んできたニュースがショックで、当時1記事書いたくらいです。
宝塚大学造形芸術学部が募集停止
宝塚の職員さんも全く知らず、オープンキャンパスに向けて新しい大学案内の納品作業をしてる最中に突然聞かされたそう。

この頃から「学生さんがいなくなる前に宝塚さんを見とかなくちゃ」と思い続けてたけど、オープンキャンパスも以降中止になっちゃったし(「当たり前だけどオーキャンって学生募集しなければやらないのか」と気づかされた瞬間でした)、卒業制作展も例年兵庫県立美術館でやってるので宝塚キャンパスに行く機会がない。といって関西出張のついでに行くにはちと不便な場所なんだよなあ・・なんてことを思ってたら、あっという間に3年たってしまいました。

んで、今年全国美大学園祭スケジュール一覧を作ってる時に「そうだ。学園祭なら自由に入れるかも」と閃き、「そういえば学生さんはどれくらい残ってるんだろ?」とふと在学生数をチェックしたら
宝塚大学|学生数/教員数/卒業・修了生数
今年が最後の年じゃん!募集停止から3年ってそういうことか。こりゃ何かのついでを待ってたら間に合わない!

というわけで、

宝塚大学造形芸術学部 「宝翔祭2018」を見るためだけに飛行機乗ってやってきた、と。
もちろん美大愛好家としての活動なので自腹です(笑)


さてここまでが前置きで、宝塚キャンパスをガシガシ紹介していきますよ。
キャンパスマップはこちら。

山の斜面に対し横長に広がっています。
ちなみにキャンパスのデザインは、ル・コルビジュエの弟子であるアンドレ・ボージャンスキー氏によるもの。

まずは正門から一番近い場所にある本館から。


  • 本館下が模擬店のメイン通り

見た目は1階なんだけど、フロア的にはメイン通りが本館2階になります。


  • こういう版画工房もありました。


  • 天井のは何かと思ったら


  • 吹き抜けになってた。


  • 上から見るとこんな感じ


  • 大きな映写機!


  • 地下1階っぽいけど建物的には「本館1階」


  • 階段状の建物なので各フロアに大きなベランダがあります


  • こういう空間大好き。


  • 京都造形さんもそうだけど斜面に作ったキャンパスは移動が大変ですよね・・

建物の中にエスカレータが着いてました。でも車いすの人はどうやって移動してるんだろ。フロアごとのエレベータがあるんだろうか。


  • アトリエはどこも同じようなもん。


  • 本館の中に体育館があります。


  • 体育館の外側はコンクリでできた格子状の装飾がついてた


  • 2階の模擬店メイン通りに戻る


  • ちくわやさん。うん。ちくわっていいかも。


  • すぐ近くに小学校があるから、子供がたくさん来てた


  • こちらは本館横のリフレッシュメントハウス。


  • 休憩できるような場所や就職資料室、


  • 上には学食、下には大きなホールがあります。

リフレッシュメントハウスから敷地の奥を見るとこんな感じ。


あ!ここに来たら絶対見たいと思ってたものがあるぞ!!
手羽にとって「宝塚大学さん」といえばこれなんですよ。

創立25周年のメイン事業として行われた「船 プロジェクト×千の夢船プロジェクト」の木造船。
当時作業風景を紹介するブログが更新されてて、ちょいちょいチェックしてたんです。


  • ほほー。中はこうなってたのか

船が設置されてる広場から眺める景色が最高で、

ここからこの大きな木造船が旅立っていく姿をイメージしたくなる。
こういう感覚はその場所に立たないとわからないもので、うん、来てよかった。
ちなみに真ん中に見える緑が伊丹空港です。近いでしょ?

・・・まだまだ紹介したいので「その2」に続きます。


以上、

白いきれいな猫を見つけた手羽がお送りいたしました。
なんで美大って猫が多いんだろうね(笑)

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。