多岐にわたるジャンルの作品を展示
会場にはペインティングだけではなく、スカルプチャー、写真、映像作品など、様々な作品が展示されていました。
「日本」のギャラリーも出展
日本からは、広田美術、フランティックギャラリー、ホワイトストーンギャラリー、MA2 Gallery、アートフロントギャラリーなど約10のギャラリーが今年出展。どのギャラリーが出展した作品も、日本ならではの美しいものばかりでした。ここでは、2つの作品を紹介させていただきます。
アーティスト塚本智也さんの作品。色を薄く塗り重ねキャンバス上にレイヤーを創る方法で、柔らかい色合いと奥行きを出しています。自然が生み出す光と影から創り出される神秘、生命感や、存在感を表現された作品となっています。その美しさに、私も思わずうっとりさせられました。
広田美術が出展した、アーティスト神戸智行さんの作品。彼の郷、清流での幼い頃の記憶と小さな生物をモチーフに描かれたもの。和紙を何枚も重ねながらペイントをするという手法から、立体感や、日本独自の味がとてもバランス良く描かれている作品だと思います。
日本のギャラリーが出展した作品には、なにか目を惹かれるものがあり、作品を通じて日本の文化や自然を体感することができたと感じます。今回のアート・ステージを経て、日本のアイデンティティーを世界に発信することができたのではないでしょうか。これからも日本を代表するアーティストの方々には、日本独自のアートを世界に発信していただければと思います。
アート・ステージでは作品展示と同時に、様々なイベントやアーティストトークなども行われていました。Center for Contemporary Art (CCA)、LASALLE College of the Arts、 National Arts Councilなどの美術機関とコラボレーションが行われ、ギャラリストやアート収集家、そしてキュレーター達のための催しが開かれました。
以前はアートに対して閉鎖的であったシンガポールですが、近年はものすごい勢いでアート市場が盛り上がりを見せています。日本から飛行機でわずか7時間半という距離にあって、一度に多種多様で国際的な文化を味わうことができるシンガポール。ぜひ一度、その文化とアートに触れてみてはいかがでしょうか。
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