8月18日(日)、
ムサビ真夏のオープンキャンパスを途中で抜けて、手羽は
小平駅南口前へ。
あ、手羽ブログではまだ一度も紹介したことがないですね。
「小平駅」というだけあって小平市の中心となる駅で、メインとなる公共施設も小平駅を中心に配置されてます。西武新宿駅へのアクセスも急行なら30分ぐらいで着くから意外と住むには穴場のスポット。
・・・と他人事のように書いてますが、手羽は小平住民じゃなく23区民だし、ムサビと小平駅は微妙に距離があるから、ほとんど立ち寄らない駅でして・・。
え?駅前のキャラクター像が気になる?
わかりました。近寄りましょう。
小平市に練習拠点を構えるプロサッカーチームFC東京の創設20年を記念して、小平駅南口にFC東京チームマスコット「東京ドロンパ」と小平市シンボルキャラクター「ぶるべー」のモニュメントが2019年3月に設置されたんです。
これは小平市初となるクラウドファンディングによる事業となりました。
ちなみに「ぶるべー」は小平市とムサビの初の官学連携事業としてムサビ生が平成18年に作ったキャラクターです。
このモニュメントを一度チェックしておきたくて、なぜなら
手羽もクラウドファンドしたんです!(ドーン)
銘板にちゃんと名前が彫られてた。一人だけ空気読めてない感じで「手羽イチロウ」とふざけた感じになってるけども。
そして、すぐ近くにある小平駅南口ショッピングセンターへ。
2017年、商店会から依頼を受けて、元視デ助手で非常勤講師の棚橋さんとムサビ生4名がショッピングセンターの壁面に壁画を描いたのです。今や黒板アーティストで有名になったすずきらなさんもその一人。
これも一度チェックしたかったけど、なかなかここに来る機会がなかったのよね。ようやく見れた。
そして、本来の目的地である「ルネこだいら 小平市民文化会館」へ。
小平市は丸ポストの保有数が都内1ということで、「丸ポストのまち こだいら」を売りにしてます。(それと「プチ田舎」も)
これは日本1の大きさの丸ポスト。ちゃんと投函できます。
小平市は吉本興業さんと連携協定してるのか、昔から「え。そんな旬な人がルネ小平に来るの?」というくらいのメンバーによる吉本公演が頻繁に開催されてます。
小平出身の吉本タレントが結構いて、まずはなんといってもM-1王者トレンディエンジェルのたかしさん!
そしてそして、ザ・パンチのパンチ浜崎にカラテカの入江・・ここは小平市としては触れてほしくないところかな・・・。
えーとえーと(汗)、気を取り直して、中に入りましょう。
手羽がオーキャンを抜けてなんでわざわざルネ小平に来たかというと、
17日・18日に木彫ワークショップ「平櫛田中彫刻美術館の彫刻道場」をやってたからなんです!
ムサビ彫刻学科と小平市の連携で、木彫の学生さんが指導するワークショップ。去年は滞在制作もやってます。
予想以上に本気なワークショップだった(笑)
机上で彫刻刀使って彫り彫りするレベルをイメージしてたんだけど、万力にはめてチェーンソーでガンガン削ってた。こんな普通の展示室でチェーンソーですよ。
「なんでわざわざ木彫なの?もっと楽なワークショップあるんじゃね?」という疑問が残るかもしれません。
彫刻家・平櫛田中(ひらぐし・でんちゅう)が晩年過ごしたのが小平市で、旧宅を改修した「小平市平櫛田中彫刻美術館」があるんですね。
で、平櫛田中賞も受賞してる彫刻学科・三沢厚彦先生が中心となって、美術館と連携した事業をやってまして、現在開催されてるのが
■でんちゅうストラット 星をとる
●会期:7月31日(水)~9月8日(日)
●時間:10:00~16:00 (火曜日休館)
●会場:平櫛田中彫刻美術館 記念館
●観覧料:一般300円、小・中学生150円
●出品作家によるトークイベント:8月31日(土)13:00~15:00
●主催:小平市、(公財)小平市文化振興財団、武蔵野美術大学
この木彫ワークショップはその一環ということなのです。
ちなみに8月31日の鼎談は三沢厚彦先生、棚田康司さん、森啓輔さんが登壇されるそう。
しかし「星をとる」。うまい言葉見つけたなあ。
彫刻には、立体物の要所にポイント(星)を打ち、空間的・立体的な座標を決める「星取り」という技法があって木彫などではよくつかわれるんです。それとかかってるってわけですね。
あ、来年度は平櫛田中彫刻美術館とムサビの大きな連携事業が開催される予定なので、楽しみにしててください。
そして車を吉祥寺へ走らせ、吉祥寺校近くにある
Art Center Ongoingへ。
2階がギャラリー、1階は新旧アートブックの閲覧も可能な交流の場としてのカフェ&バースペースになってます。
Art Center Ongoingの運営代表はムサビ映像学科卒の小川 希くん。
小川くんは2002年から2006年、東京や横浜の各所を舞台に大規模な公募展覧会『Ongoing』を企画、開催し、そして2008年に既存の価値にとらわれない文化の新しい試みを恒常的に実践し発信する場としてのこの芸術複合施設『Art Center Ongoing』を立ち上げました。単なるカフェ貸しギャラリーではないのがポイントなのです。
あ、小川くんは中央線の2つのアートプロジェクト「TERATOTERA」「小金井アートフルアクション」のディレクターもされてます。
ここも一度行きたいと思っててようやく念願叶った。
現在2階ギャラリーで開催されてるのが、
■深井聡一郎「ネブカドネツァルの夢」
●会期:2019.08.14 [水] - 2019.08.25 [日]
●時間:12:00-21:00
●定休:月、火
●入場料:¥400(セレクト・ティー付き)
深井さん・・というか深井は(笑)、ムサビ彫刻学科卒で手羽の後輩。今は東北芸術工科大学の准教授をやってて、芸術文化専攻長ですって。偉くなったなあ・・。
今はこういうのを作ってるんだな。
今週の土日はイベントが予定されてます。
■8月24日(土)19:00~「無粋彫刻論 〜これまでとこれから〜」
●ゲスト:冨井大裕・保井智貴(AGAIN-ST)
●参加費:1000円(1drink+入場料込み、先着30名様)
■8月25日(日)15:00~ Pre Ongoing School
●作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物がついてきます。
●料金:1500円 (ケーキとドリンク付き、先着30名様)
おっと、冨井先生・・というか冨井だ。
冨井といえば、所沢市でやってるこちらがもうすぐ開催されますよ。
■引込線/放射線
7回目となる今年は「引込線/放射線」に名称を変え、第19北斗ビル(9月8日〜10月14日)、旧市立所沢幼稚園(10月12日〜11月4日)での展示のほか書籍、サテライト、ウェブサイトという5つの場で7ヶ月にわたって開催されます。
そう、今回は旧給食センターではなく、旧幼稚園が会場になってるんです。詳しくは後日。
話を戻して。
ギャラリーは入場料400円かかりますが、1階でドリンクが飲めます。
カレーがおいしいと噂で、追加でカレーにするかケーキを頼むかさんざん悩んだ結果、もうすぐ夕飯だったのでタルトケーキを。これがめっちゃおいしかった。
手羽美★ではデザインのことに触れることが多いけど、やっぱり自分はファインの人間だなと再認識した1日。
以上、
道路の拡幅計画を知った手羽がお送りいたしました。
あ、女子大とは東京女子大学のことです。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。