3年ぶりにリアルで開催されたムサビ芸祭2022をシリーズでお届けしてます。
■【予約制】武蔵野美術大学 芸術祭2022「まうじゃないか」
●会期:2022年10月28日(金)-30日(日)
●時間:10:00-17:30 *最終日は18:00まで
●会場:鷹の台キャンパス
*事前予約制
これまでの記事はこちらです↓
■【予約制】ムサビ芸術祭2022「まうじゃないか」は10/28-30開催!
■ムサビ芸術祭2022のイベントや模擬店、展示を張り紙から紹介!その1
■ムサビ芸術祭2022のイベントや模擬店、展示を張り紙から紹介!その2
■【本日10/28より3日間!】ムサビ芸術祭2022のイベントや模擬店、展示を張り紙から紹介!その3
■【3年ぶりのリアル開催】武蔵野美術大学芸術祭2022に行ってきた!その1
■【本日最終日】武蔵野美術大学芸術祭2022に行ってきた!その2
本題へ入る前に、最後に少しだけ芸術祭の歴史を紹介しておきます。
ムサビの前身である帝国美術学校が、東京都から設立認可を受けた1929年10月30日を記念して開催していた「創立記念祭」が芸術祭の源流にあります(だから毎年10/30近辺に芸祭をやってる)
はい。多分学内で気が付いてたのは手羽だけじゃないかと思うけど、実は昨日10月30日はムサビの誕生日だったんですよ(笑)
その「創立記念祭」は大学運営でカリキュラムの一環として行われてましたが(単位も出てた)、「自主的な活動にするべきだ!学生の自由に描かせろ!」と学生自治による自主的な制作・展示・運営を学生側が求め、一度は大学側は認めるんだけど、それをすぐに反故しちゃったことも関係して学園紛争が勃発。2年ほど中断したのち、1971年に学生運営による「芸術祭」が始まる、と。そう、今の形の芸術祭になって50年がたつんですね。
昔の学生さん達が大学と闘い獲得した芸術祭だから、大学側も学生自治・運営を尊重し、大学側はサポートはするけど、運営・決定はあくまでも学生さん、というスタンスを取っています。
と前置きはこれくらいにして、最終日の様子を一気にお届けします!!
今年はほんとに天気に恵まれました。3日間超晴天ってのは久しぶりじゃないかな。
エントランスのディスプレイ。
ちなみに地方の某美術系大学の職員さんが視察に来てて「どうしたら、こんな立派な学園祭ができるのか?」と聞かれたんですね。
「そちらはどうやってるんですか?」と聞き返すと、学生執行部は10人しかおらず、前日の授業が終わってから準備に入って学園祭というスケジュール。大学としての広報も数日前にWEBにちろっとお知らせを出す程度とのこと。
「えーと・・・ムサビは準備期間4日間あり、学生執行部は約250名いるんですよ。広報からプレスリリースも出してるし、多分それじゃどうやっても無理です・・・」と答えるしかなく。。
会場案内をチェックしてどこに行くか決める。
よーし、まずはファインアート系の建物から。
そうそう。キャンパスツアーの下見をしてる時に日本画の学生さんから聞いたんですが、
日本画学科が飼ってる孔雀さんがつい最近死んじゃったそうです。
次は気分的に10号館だな。
10号館2階の吹き抜けも模擬店をやってました。
ちなみに最近某MVで使われたので、この特徴的な屋根を撮る人が多いです。
4階から芝生をチェック。
続いてお隣の9号館へ。
7号館に行くと、
MKPを楽しむ家族。
続いて8号館。
展示大賞を案内するスタッフ。
ちなみにナノハナ部門(1番かっこいい作品)、マツバボタン部門(1番かわいい作品)、ケイトウ部門(1番やばい作品)、ナデシコ部門( 「まうじゃないか」 に最も合う作品)、そしてグランプリを12号館前の巨大麒麟を作ったenが受賞したそうです。
第1食堂ではJAZZ研が演奏をしてた。
おっと、そろそろ3時だ。待ちに待った、ほんと3年待ったアレが始まる。
学生プロレス団体武蔵野美術大学プロレスリング夢☆ファクトリーの自主興行です!
これだけの人が観戦してました。
手羽は相談会のシフトが入ってたんで20分ぐらいしか見れなかったけど、相変わらず面白かったなあ。
ムサビの芸祭はこうじゃなくちゃね。
終了時間も近づき、まったりした空気が流れ始めた。
おっと、なにも頑張ってるのは学生さんだけではありませんよ。
職員だって頑張ってます!!
午前のキャンパスツアー参加者は約100人。
でもこの大人数を去年の入職3人組がちゃんと仕切ってくれてました。シャベリもだいぶ体になじんでたし、もう手羽から巣立つ時が来ましたね。
卒展のキャンパスツアーもよろしく!(えっ)
で、その手羽は何をしてたかというと、若いもんにメインどころの仕事は任せて、「まうぶろまいど」を全学科制覇するために朝1で8号館下の縁日へ。
でも、
広報職員が2日間大人買いしたせいなのか、「1日1人5枚」の制限がかかってた。
で5枚引いたら大吉が一枚も出ず、手羽の芸祭2022は10時30分に終了・・・。
悲しみの中、午後にフラっと前を通ると、
制限が解除されてる!!これはやるっしょ!!!
♪何が出るかな、何が出るかな~
というわけで、これだけひいて、
最終日の戦利品はこんな感じ。全学科制覇は無理だった(涙)
17時半、相談会ブースを片付けて、体育館アリーナでやってる最後のフィナーレショーへ。
撮影禁止だったから写真はないけど、派手なハッピを着た長澤学長が学生さんへの感謝のメッセージと一本締めの後に、3日間の様子を撮影したエモい動画が流れ、無事にムサビ芸術祭2022は終了!
長澤学長が芸祭に寄せたメッセージが公開されているので、ぜひこちらをお読みください。
■学長インタビュー|2022年度 武蔵野美術大学芸術祭
そうだ。
手羽がチャンネル登録していつもチェックしてる学生さんのYoutubeで、芸祭の様子が公開されてした。
普段の動画も美大生の日常がよくわかるので、美大進学希望者には超おすすめのチャンネル。
お客さんが帰り、
学生さんもいなくなり、あとは片付けを待つ模擬店たち。
3日間、沢山のご来場、ありがとうございました。
楽しんでいただけましたか?
学生さんもお疲れ様でした!
でも今日から片付け期間に入ります。まだ芸祭は終わっていません。よく言うでしょ。パネルを片付けて家に帰って「君の頑張ってる横顔が好きだった」とLINEで告白され芸祭マジックが起きるまでが芸祭だかんね!
学生生活チームの皆さんもお疲れさまです。(夜に歩きながら撮ったからボケボケ)
でもなにはともあれ、芸祭執行部の学生さんに感謝の気持ちを伝えたい。
手羽は今年ある事情で、準備期間からずっと執行部の動きを見てました(邪魔になって申し訳なかったです・・)。
芸祭に直接関係する仕事はこれまでやってなかったから、長くムサビにいるのに「こんなことまで執行部がやってたの?!」と知らない発見がたくさんありました。
2年のブランクというのは予想以上に大きく、ちゃんとした引継ぎもない中でこれだけのイベントを成功させるのは本当に大変だったはず。
1,2年生が中心だから経験もしたことがないイベントを、我の強い学生さんと大学との間に挟まれてつらかったはず。冒頭に「ムサビの芸祭は学生自治で運営」と書きましたが、昔だと何か起きても「芸祭は学生自治だから大学は一切知りません」で世間も納得してたけど、今は大学にも責任を求められる社会になってしまい、大学側も以前より「それはダメ」と意見を言わなくてはいけなくなってしまいました。
また、自分達だって学生なんだからみんなと一緒に展示やイベントを楽しくやりたいのに、そこを我慢して、上級生を注意する役目を担ってくれ、先輩たちがつないできたムサビの芸祭を次に続けるために踏ん張ってくれた執行部。
どれだけ裏で頑張ってくれたかは、見てる人は見ています。
本当に本当にありがとうございました!
以上、
芸祭2022シリーズ、これにて終了の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。