高知出張レポートをシリーズでお届けしております。
これまでの話はこちら↓
■高知出張レポート前編 #アートこうち #前浜掩体群 #桂浜 #高知城 #ひろめ市場
■高知出張レポート中編 #アートこうち #バラバラ事件の検証
■高知出張レポート後編1 #坂本龍馬記念館 #高知県立牧野植物園 #伊尾木洞 #らんまん
昨日は美大ネタをいくつか書いたけど、今回は完全に観光ブログなので読み飛ばしてもらって結構です。
といっても最初にレポートする場所は「美術」に関係してるか。
北川村「モネの庭」マルモッタンです。
クロード・モネが「睡蓮」を描き、生涯愛した庭として有名なフランス・ジヴェルニーにある「モネの庭」。そのモネの想いを再現したのが北川村モネの庭マルモッタンで、ジヴェルニー以外でモネ財団から「モネ」を冠することを公式に認められている唯一の庭園。
エリアは大きく「花の庭」「水の庭」「ボルディゲラの庭」の3つに分かれてます。
・・この暑い中をまたいっぱい歩くんだな・・覚悟を決めよう・・。
まずは「水の庭」。
正直見るまでは「きっと企画モノでショボショボな庭園なんだろうな」と思ってたんだけど、予想以上にモネの世界が再現されてました。花がいっぱい咲いてる時に来てみたいけど、ここを訪問するベストシーズンっていつなんだろ?
動画も撮ってきました。
これだけでも絵の世界に紛れ込んだ感じしません?
ちなみに蓮は朝に花が開くそうなので、午前中に行くことをお勧めします。
遊歩道で丘まで行ってよう。・・え。900mもあるの・・。
木蔭もあって散策しながら歩くのは気持ちいいのだけど、何しろ気温が高くて・・この段階で汗ダーダー。
・・まだ370mもあるの?・・。
でも、これも人生みたいなものだ。一歩一歩でも前に進めばゴールは必ずやってくる。苦労しながら着々とやってきた後の喜びは
え。近道!?
そりゃ行くっしょ!
人生みたいなもの。ショートカットで同じゴールに行けるんだったら使った方がいいに決まってる。
あっという間に着いた。
周りの木が成長しすぎて見える範囲が狭く、「こういう展望台を作る時は植える木を選ばないといけないんだな」と学んだけど、確かに景色はいい。
風の丘から下って、「ボルディゲラの庭へ」。
モネが地中海のボルディゲラで描いた作品とその世界観をイメージして作られたエリア。
うん。地中海みたい(行ったことないけど)。
喫茶スペースでちょっとゆっくりして、まだまだ車を走らせます。
むろと廃校水族館です。
高知で一度行きたかった場所で、今回東方面のルートを選択した最大の理由はここを見るためでした。
名前、外観からわかる通り、
旧室戸市立椎名小学校を約5億円で改修して、2018年に開館した水族館なんです。
小学校の面影を残しつつ、うまく活用されてます。
後ろの方にペンギンの剥製があるのわかります?
室戸は捕鯨やマグロ漁が栄えていたので、海外での漁で捕獲したり、お土産で購入した剥製がよくあるそう。漁師さんが生きたペンギンを飼っていたという話もチラホラ。
ちゃんとした展示スペースもあって、
手羽が一番興奮したのはエイですね。
ほんとに顔にしか見えない。
外に出ると、
NPO日本ウミガメ協議会が管理運営してるだけあって、ウミガメがいっぱい。
こちらの小さいプールではウミガメの病気の研究をされてるそう。
きっと運営は大変だと思うけど、みなさん楽しそうにやっているのがなにより。
ここを見た後だと、「残りの人生、漁師という生き方もいいなあ」と思ったり。
さ、本日の最終目的地に向かってもうひとっ走りだ!
空海と名前をつけたのも、ここから見える空と海に感銘を受けたからと言われてます。
さ。ゴールは近い!!
中岡慎太郎像。
桂山の坂本龍馬像と同じ本山白雲が制作しており、桂浜で坂本龍馬、室戸岬で中岡慎太郎が同じように太平洋を眺める姿を同じ彫刻家が作ったとわかると、ストーリーを感じます。
今の研究だと、薩長連合、大政奉還などの真の立役者は中岡慎太郎という説が有力ですね。
駐車場に車を止めて、
今回の旅の最終目的地・室戸岬に到着!!
乱礁遊歩道や荒々しい岩もいっぱい撮ったんだけど、皆さん興味ないと思うのでブログからは外しました(笑)
せっかくなんで展望台へ
ちなみにフィリピン海プレートの影響でいまなお隆起が続いているそう。
何も考えてなかったけど夕暮れが近いんだな。
せっかくだから太陽が太平洋に沈むところを見たい。もっといい場所ないかしら。
と、Googleで検索し、ワインディングロードを20分ぐらい走って、
高岡園地展望台へ。カーナビだと「室戸スカイライン山頂展望台」でヒットするかも。
こんな感じのパノラマビューが楽しめます。
室戸岬の「恋人に聖地」二つ目。
日の入り時間を調べると18時39分。あと30分ぐらいあるので周りを散策することに。
駐車場には猫がいっぱいいました。
桜耳だし、プレハブに寝床や猫用トイレもあったので、ボランティアの方が管理されてるよう。
・・・てか、君、猫じゃないよね?シレっといて最初気が付かなかったけども。
つい動画も撮っちゃった。
そんなこんなしてたら日の入りタイムに。
でも雲で隠れてうまく見えなかった・・。
というわけで、奈半利まで戻ってホテルに泊まり、翌日朝1の飛行機で東京に帰ってきた、と。
手羽はあちこち立ち寄りながら移動したから室戸岬に着いたのは夕方になったけど、直接高知空港から車だと1時間半から2時間ぐらいで来ることができます。電車だと3時間以上かかるようなので、室戸方面を攻めるのはレンタカーがおすすめかな。手羽が今回使ったルートはわりといいはず。
以上、
現在、南国安芸道路が整備されてる真っ最中で、
2025年には高知駅から安芸まで直結し、さらに阿南安芸自動車道が開通したらモネの庭や廃校水族館へのアクセスはもっと楽になるはずだから、次来るときはその時かな、の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。