【 #美大受験2025 】美大入試で家を出る前に絶対確認したいことは3つ(持ち物と携行用具編) #美大入試

2025年1月31日(金)

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美大受験生へのアドバイスをお答えする恒例の「#美大受験」シリーズ。

#美大受験 では、ムサビまたは関東美大の一般選抜を具体例で使ってますが、基本的にはどの美大受験にも参考になるはずです。
これまでの話はこちらから▼
東京五美大2025入試日程から言えるたった1つのアドバイス
美大入試で家を出る前に絶対確認したい3つのこと(試験日時編)
美大入試で家を出る前に絶対確認したい3つのこと(場所・会場編)
*間違った情報を書いている可能性もあるので、募集要項等大学公式情報で必ずご確認ください。 

今日はクリクリ!と2本立てでお送りしています。
明日から東京造形、女子美、日芸の試験が始まるんでピッチ上げなくちゃいけなくて・・計算間違った・・。
 
 
家を出る前に(できれば前日までに)、各大学の募集要項で最低3箇所確認してほしい部分があります。 それは、「試験日時」「場所(会場)」「持ち物と携行道具」です。
手羽が毎年書いてるのは、必ず間違える人がいるからでして。
 

最後の3つ目は、「持ち物と携行用具」です。
ここでは5つアドバイスを書きます。
ムサビ入試で一番伝えたい「カルトンorパネルは忘れちゃダメ」は後日書くので、それ以外で。


(1)受験票を持ってるか、どこにいれたか、その大学の受験票か、家を出る前にもう一度確認しよう
まず受験票をちゃんと持ったか、そして「どこに入れたか」の最終確認をしましょ。
焦ると鞄から探せず、試験が終わった後に「あ。クロッキー帳の間に入ってた」「ジャンバーのポケットに入ってた・・あの時は探しても見つからなかったのに・・・」と気が付くこともよくあるんで、「どこに入れたか」も大事だったりします。
 
最近はどの大学もWEB出願になり、多くの大学が自分で受験票をプリントアウトする形になりました。東京4美大だと、東京造形大以外は自分でプリントするパターン。


ちなみにムサビの受験票は「A4の白い紙にそのままプリント(拡大縮小したらダメ)し、指定サイズにカット」「スマホで見せるのはダメ。印刷したもの」と指示があります。
 
普通のコピー用紙にプリントするからペラペラで、昔の受験票を知ってるとありがたみがちょっと減ったような気もします(昭和的?)。
だから雑にそのままカバンに入れるんで、みなさんグチャグチャになっちゃうんですよね。

最近は、A5ぐらいの硬質カードケースに受験票を入れてる方をよく見かけます。
これだと他とゴッチャになることもなく管理がしやすいし、何が入ってるかすぐにわかるし、何より折れ曲がらないのでスマート。
最初見た時は簡単なことだけど頭いいなーと思いました。
ぜひ真似してみてください。
 

でも考えてみたら、手羽家にもプリンターはずいぶん前から無いんですよね。
昔だとPCとセットでプリンター(とスキャナー)を必ず購入したもんですが、年賀状を作らなくなったから廃棄しちゃったんです。
家からDVDドライブが無くなったように、「家でプリントアウトして持ってくる」が前提のこの仕組みもそろそろ転換点に入ってるのかもしれません。

そして、「その大学の受験票か」を確認するのも大事。
タマビとムサビの受験票を間違ってる方が毎年多くて・・・。


ただ、受験票を当日忘れてしまった場合、必要以上に焦る必要はありません。
どの大学も再発行(仮発行)の仕組みがあるので対応してくれます。次は忘れないようにすればよく、「終わった涙」とSNSでつぶやいてる時間があったら大学に向かった方がいいです。
 
一つアドバイスするなら、イーゼル試験の時はイーゼルに立てかける人が多いからか、受験票を試験後に忘れて帰る人が多いです。ほとんどの受験生は複数日使うものだし、受験が終わっても受験票は合格発表・成績開示などで必要なものだから、忘れずに持って帰って大事に保管しときましょ。
 

(2) 時計は必要!
試験会場には時計がないことが多いです。
試しにいくつかの募集要項を見てみましょ。




東京造形、ムサビ、タマビともに
・教室には時計がない。
・試験時はスマホ含め電子機器は使用できない。スマートウォッチもダメ

旨記載があります。
 
普段スマホで時間確認してる人は時計を持ってないかもしれませんね。
お父さん・お母さんが時計を持ってなければ買うしかないんだけど、「コンビニにありそうでないものの代表」がこの時計です。
 
手羽も「スマホで時間確認する派」なので腕時計を持ってなく、何件かコンビニ回って探したことがあるんですが、全然置いてないんです。
今日、そういう意識でコンビニチェックしてみてください。ビジネス街のコンビニとかじゃなければ多分ないはず。


  • 手羽が世界堂で買った時計

なので前日までにドンキとかダイソーとかで安いやつを買っておきましょ。腕時計でも小さな置時計でも可です。
ムサビだと学内の世界堂で置時計が買えるけど(実際に手羽は買った)、800円ちょいします。
結構高いんですよね・・。

 
(3)お弁当を忘れずに
午前・午後と終日学内で試験を受ける時、タマビムサビ東京造形は学外へ出れません。
また、美術予備校によっては「受験の時に学食のカレーを食べると合格できる」みたいな伝説があるかもしれませんが、今はほとんどの大学で入試中は学食の営業をストップしています。
なのでお弁当が必要なんですね。


あ、東京造形大さんは「試験中の水分補給はOKだけど、ペットボトルはラベルをむいてね」とかかれてますね。
 


手羽が受験した頃は昼食時間に外へ出れたんで、近くのカフェでお昼を食べました。
なので、美大受験経験のあるお父さんが「学食が混んでたら外で食べればいいじゃん」とアドバイスしてきたら「もう時代は違うのよ」と冷たく言ってやってください。

 
構内でお弁当やおにぎりなどを販売してますが、売り切れてたり行列ができてる可能性が高いので、お弁当は入構するまでに購入しといた方がいいです。
ムサビ受験生のために、鷹の台駅近辺のコンビニマップを作ってみました。

木炭デッサンの人は食パンの購入も忘れずにね。
ちなみに昔売店が「食パン販売してます」という張り紙を出してるのを見て、一般大卒スタッフが「食パンじゃなくて焼きそばパンとか置いてあげればいいのに、ムサビって優しくないよね」と文句言ってる人がいたんだけど、優しいから食パンなんです。食パンじゃないとダメなんです(笑)
「え?なんで食パン?!」という人はこちらをご覧ください。
木炭画用消し具(食パン・布) | 武蔵野美術大学 造形ファイル
造形ファイル便利。
あ、ムサビ内のパン屋エミュウは営業してません。

 
(4)ガラガラの紐はしっかりと結ぼう
普通の人には何のことかわからないけど、美大受験経験者には100%「うんうん、そうだよね。とっても大事」と通じる言葉。

美大の実技試験はたくさんの鉛筆と絵具に筆に水入れ、定規、コンパス、パネルと荷物が大量になるので、画材・道具類は工具箱に入れ、それらをハンドキャリーに縛って運ぶことが多く、転がすとガラガラ音がすることからハンドキャリーを「ガラガラ」と呼んでいます。
 
鷹の台に長くお住いの方は「ん。朝からガラガラ煩いなあ。。。あ。ムサビの入試なのか。そんな季節か」とわかるそうです。

 
でも、紐の結びが甘いと崩れちゃうんです。
一度だけならまだしも、何度やっても崩れちゃうことも多く、「時間のロス」「画材を大事にしろ」とかじゃなく、荷物が崩れて結びなおすたびにテンションが下がっちゃんですよね。
テンション下げないためにも「これでもか!」ってくらい、きつく縛りましょ。
 
ただ、長い間、美大受験生は「ガラガラ荷物崩れ」に悩まされてたんだけど、この10年ぐらいでキャリーケース派が一気に増えました。

これなら荷物崩れは100%起きない!!
今はガラガラよりもキャリーケースを使ってる人の方が多いんじゃないかな。最初見た時は「これに気が付いた人、天才か!」と思ったもんです。
受験時代の手羽に戻って一つだけアドバイスできるなら、真っ先に「キャリーケースが便利だぞ!」と教えるはず。
  
実技試験の持ち物で一番大きいのがパネルだから、それがギリギリ入るサイズを使ってる人が多いかな。もしくはパネルやカルトン、水入れは別にしてるケース。

鉛筆デッサンでマスキングテープを定規や補助線代わりに使ったり、デッサン・デザイン用具も変化・進化してるけど、こういう道具もじわじわっと変化・進化してるんですね。

あ、キャリーケースを買う時はタイヤ4つとも動くタイプが押せて使えるので楽ですよ。

 
(5)結局使い慣れたものが一番
と、いろいろ道具について書いてきたし、美大受験経験者がYoutubeなどでいろんな便利な道具を紹介してるかもしれないけど、いきなり新しい道具を使いこなせるはずもなく。
普段使ってる道具を信じて描くのが一番だと思います。
 
また、「どんな便利な道具があってもその場に元気な自分がいないと意味がない」であり、日時・会場をちゃんと確認して、体調のいい状態で行く。
最初に書いた通り、これしかないんですよね。


さ、日芸・東京造形・女子美受験生の皆さんは明日頑張ってね!


以上、ムサビ市ヶ谷キャンパスは本日から卒業制作展が開催される手羽がお送りいたしました。
2024年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展[市ヶ谷キャンパス]

●会期:2025年1月31日(金)~2月2日(日)
●時間:10:00-20:00
●会場:市ヶ⾕キャンパス
●出展者:造形構想学部クリエイティブイノベーション学科、大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコース
●⼊場無料・事前予約不要

*駐車場はありません
https://ciclgs24.musabi.ac.jp/
https://twitter.com/cicl_sotsuten
https://www.instagram.com/mau_cicl/

受験生は気持ちに余裕があれば、でいいですよ。今は体調管理を最優先してください。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。