サンタクロースっているんでしょうか?問題を考えてみた。

この季節になると「♪兄は夜更け過ぎに~、ユキエと変わるだろう~」という替え歌を思い出す手羽です。

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手羽は10年前から「Merry Christmau!!」というムサビ関係者用の挨拶を浸透させようとしてるのに全然流行る気配がありません。
いっそ学長が「ムサビ教職員と学生はメリークリスMAUを使うように!グローバル!」と宣言してくれないかな、と。どこがグローバルなんだって話ですが。
手羽のフォロアーさんはもちろんみんな使ってくれるよね?
twitterやfacebookの写真をクリスマス帽バージョンに変更してる時間があるなら、たった一言「メリークリスマウ!」とつぶやくだけでいいんだから簡単でしょ?みんなでやれば恥ずかしくないから。24日でも25日でもどっちでもいいから。そのへん適当だから。あ。これ、ノルマだから。



ところで皆さんはいつまでサンタさんを信じてましたか?


あ、良い子のみんなも読んでるか・・・もちろんサンタさんはいますよ(汗)
心の汚れた大人や子供はこの絵本をご覧ください。
サンタクロースっているんでしょうか?
東 逸子 (イラスト), 中村 妙子 (翻訳)

これは名作ですね。



・・・えーと・・質問の方法を変えます。
いつから「サンタがいないんだ」と信じるようになりましたか?
 

 
「うちは仏教なんでクリスマスは関係ない」「メディアに踊らされ過ぎ」という議論はおいといて、親になるとこの毎年訪れるクリスマスプレゼント問題がやっかいなイベントになります。
誕生日プレゼントなら「何が欲しい?」と聞けばいいけど、夢要素の詰まったサンタさんから届けられるクリスマスプレゼントを親が聞くわけにはいかない。しかも事前に買っても子どもに見つからないようにしなくてはいけない。子供が小さい時は適当なやり方でもなんとかなったけど、徐々にプレゼントの聞き出し方、プレゼントの隠し場所、サンタが世界中の家に一晩で不法侵入し配布するシステムの矛盾点等々、親にも工夫が必要になってきます。
夢を与えるのはいいんだけど、もう少し企画を詰めてからサンタシステムを提案してほしかったなあ、と。


手羽家もいろいろと努力してきました。
保育園年中さんのリンクロウがサンタシステムを怪しみ出した時は、
「サンタさんにはメールでお知らせしなくちゃいけないんだよ。何が欲しいか言ってみ?」
「サッカーボール・・」
「じゃ、書くよ。『さんたさんへ。てばりんくろうです。ぼくはさっかーぼーるがほしいです』・・と。じゃ送信するよ。ポチっとな!」
とsanta@~という適当なアドレスに送信したことがあります。(すぐに宛先不明で戻ってきたけどそれは秘密)
受注システムの問題はこれでクリアし、配送システム問題は残ってるけど、これでなんとかなってた時代。

翌年は他の親御さんから教わった「今年のリンクロウくんはあんまりいい子じゃなかったから、パパからプレゼントはもらえても、サンタさんからはもらえないね。残念だね。」方式を採用。
この効果は抜群で、急に下の子の面倒を見るようになったり、「ママにクリスマスカード書いた」というからこっそり見てみたら、
ママいつもありがとう。ボクはいいこにしてたからサンタさんにおねがいして
と、ママへのクリスマスカードなのか、サンタがいると思っているのか、かなり微妙なこと書いてた。


転換点は小学校に入ってからでしたね。
「サンタが誰かなんて知ってるよ(鼻笑)」と最初からそんな感じで。たった一年で彼に何が起きたのか。
ただ、こっちからバラしたいけど、子ども側からそう言われると悔しいのが親というもので。
リンクロウの「サンタなんて、どうせあんたらでしょ?」な態度にブチ切れた奥さんが突然
「今年は手羽家にサンタさんは来ません!(怒)」
宣言をしちゃって。
いやー、聞いてる方がびっくりしましたね。そういう大事な宣言は夫婦で事前に共有しておこうよ、と。結局その年は買わなかったんだっけかな?


そして翌年。
手羽は詰めの甘いサンタシステムの矛盾をすべてクリアできる方法を思いついたのです。
それはこうです。
「今年はサンタさんから『サンタも年を取ったし後継者不足だし不景気だったりでみんなに配るのが大変になってきたから、今年から不幸なご家庭にだけ配るようにしたいんです。手羽さん家はお金もあって幸福だから、私の代わりに子どもたちにプレゼントを買ってあげてくれませんか?その分を他の家に使いたいんです』と頼まれたんだ。サンタさんも大変そうだったから『わかりました』と答えておいたけど、それでいいよね?我慢できるよね?」

完璧でしょ?
サンタシステムの問題(プレゼントを聞けない・隠し場所の確保・煙突を始めとする不法侵入方法・一晩で世界中に配らなくちゃいけない無茶なブラック配送)をすべてクリアし、なおかつ「夢」と「思いやり」と「我慢」の心も育むことができる。
さすがにリンクロウもあかりちゃんも何も言いませんでしたね。それから手羽家は家族でヨドバシにプレゼントを買いにいけるようになり、サンタ問題は起きなくなりました。

ま、「不幸な家庭」という表現は新たな問題を発生させてますが・・。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。