人間がやったら単純なことでも機械がやったら大変なことを、
機械にさせたらどうなるか
本人がツイッターに投稿した作品動画が話題を呼び、各種メディアで取り上げられ話題になった東北芸術工科大学の学生の卒業制作、書き時計。プロダクトデザイン学科4年鈴木完吾さんの卒業制作作品「plock [プロック]」だ。みなさんはその動画をもうチェックしただろうか?
自ら時間を書いて知らせる「書き時計」
2015年の 4〜8 月までの構想・研究期間を経て、10 月からの制作期間をかけた本作品は、鈴木さんが「人間がやったら単純なことでも機械がやったら大変なことを、機械にさせたらどうなるか」を卒業制作の研究テーマに、アナログ時計とからくり人形の原理を紐解き、鈴木さん独自が考えて設計した 407 個のパーツで構成されたもの。機械にたよらず木製の板から糸のこぎりで切り出した器用さと、研究への熱意と探究心は、同学科の指導教員からも高く評価されている。実はこの作品は現在未完成、今後も研究を継続していく予定だという。
要望・反響多数で特例の再展示が決定
今回の再展示はメディアで作品を知った人々からの強い要望と多くの反響で決まった。東京都美術館で開催される学外展では、通例芸術学部美術科(日本画・洋画・版画・彫刻・工芸・テキスタイル・総合美術)の卒業・修了生の成果発表展のため、デザイン工学部の展示は含まない。
気になっていたというみなさん、話題作を見に行ってみては?
なお、会期中毎日、作者である鈴木さん本人によるデモンストレーション時間が設定される。デモンストレーション以外の時間帯は静止状態での展示となるのでご注意を。
▼「書き時計」(正式作品名:plock [プロック])再展示
デモンストレーション時間(予定)
10:30-10:45
11:30-11:45
12:30-12:45
13:30-13:45
14:30-14:45
15:30-15:45
16:30-16:45
※状況により、入場を制限する場合があります。
※上記の時間と回数は変更する場合があります。
▼展示概要
展覧会名:東北芸術工科大学 卒業・修了展 東京展
会期:2016年2月23日(火)~28日(日) 9:30~17:30 (会期中無休/入場無料)
会場:東京都美術館
展覧会Web: http://www.tuad.ac.jp/2016/02/55581/
NEW!
制作風景の写真が届きました
鈴木さんが制作している風景をお届け。
本当にひとつひとつ手作業でつくっていることが伝わってきます。
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